視察団より熱烈評価。されどロボット部復活は!?
国際機関による視察を追え、小須高専には束の間の安堵の空気が流れている。号外でも既報の通り、「高専のユニークさ」を評価する声が並んだ今回の視察は、高専制度にとっては大きな一歩となったと言える。なにより吾妻新体制による粛清の嵐がひとまず避けられた形になったことこそが学生にとっては最大の成果といえるだろう。
しかしながらそれらは全て結果論、実態としてはまさにクビの皮一枚というところでもあった。小須高専のトラブルメーカー「ロボット部」のメンバーはこの視察を再起のチャンスとして、満を持して製作にあたるも、完成したものは鉄道模型を流用した回転寿司。テーマが「日本」でかつ、外国人向けということで反応した視察委員もいたようだが、いかに予算と時間がなかったとはいえ、既に世にあまたあるアイデアを工作レベルで焼きなおしたこの作品を吾妻代理が認めようはずがなかった。
しかし、ロボット部はここでは終わらなかった。実はこの回転寿司マシーン、あの戸川くんによって「リニア仕様」に勝手にアップグレードされており、寿司皿が流れるどころか強烈な加速で打ち出されるリニアガンへと姿を変えていたのだ。
かねてより噂となっていたように戸川くんの目的はロボット部の再起ではなく、吾妻代理への個人的な嫌がらせとしての視察破壊にあったようだ。次々と打ち出される寿司皿に混乱する場内に向けて、吾妻代理そっくりに摸した人形に寿司ネタを盛り付けた「女体盛り」を射出せんとカウントダウンが開始。しかし、さすがに事態を重く見たロボット部のメンバーにより、この試みは阻止。ギリギリのところで惨事は食い止められた。
だが予想に反して視察委員の評価は上々。家庭用電源で作動する高出力なリニアレールシステムに惜しみない賛辞が送られた。人格には問題はあれど「技術の変態」戸川君の持つ実力の高さは確かに否定できないものであるようだ。
しかしながら事故一歩手前の狼藉を行ったロボット部の復活は当然のごとく却下。彼らの暴走を食い止め、「正しく」導く術はあるのか、吾妻代理の手腕が問われる。


